小説「バビル2世」のお話しの続き3

夜中の更新です。

今回も、昭和「バビル2世」&まんがアニメのブログ

(現在は「昭和な落書きブログ」)

みくさんの小説「バビル2世」のその後のお話し。

浩一くんと由美ちゃんのエピソードを

みくさんに許可を得たのでご紹介していきます。

今回は、みくさん発案。私の発案。合作があります。

 

(みくさんの発案)

結婚式は浩一くんが大学4年生になる6月と決まり

準備に向けて2人は慌ただしくなります。

由美ちゃんパパとママと相談した結果

結婚式は東京で、披露宴は北海道と決まりました。

 

新居の為の土地探しに東京から由美ちゃんパパとママも北海道にやって来ます。

土地も決まり、病院兼住居を由美ちゃんパパに建ててもらいます。

浩一くんと由美ちゃんは新居の為の買い物をしたり、

結婚式の打合せの為に北海道と東京を行ったり来たりして忙しい毎日を送ります。

新居が完成すると、浩一くんは大学の寮を出てこちらに移り住みます。

由美ちゃんも泊まったりするけど

パパとママとのお約束なので

結婚するまでは別々のお部屋です。

 

(私の発案)

結婚式の打合せの為に東京を訪れた2人は

打合せの帰り古見医院に帰宅途中

小さい頃2人で良く遊んだ

懐かしい石神井公園に立ち寄ります。

 

2人はベンチに座り「懐かしいね」と笑いながら

何か会話をしています。

すると浩一くんの足元にコロコロとサッカーボールが

転がってきました。

浩一くんがそのサッカーボールを手にすると

目の前に1人の小学生の男の子が駆け寄ってきました。

「すみません」

浩一くんはその少年が誰だかすぐにわかりました。

赤ちゃんの時にヨミに誘拐されて、浩一くんに

助けられたあの光太郎くんです。

浩一くんはにっこり笑うとサッカーボールを

光太郎くんに手渡します。

「おーい!光太郎!」光太郎くんのお友達が呼ぶと

光太郎くんは後ろを振り返って

「今行く!」

光太郎くんは浩一くんに軽くお辞儀をすると

サッカーボールを受け取ると友達の方に掛けていきました。

光太郎くんはこの時何か懐かしい感覚を感じていました。何故かわからないけど…

どこかで会った事があるような…

 

浩一くんは由美ちゃんに

「あの子は、あの時の赤ちゃんの光太郎くんだよ」

「えっ⁇」

思いがけない光太郎くんとの再会に

笑顔で喜び合うと共に、光太郎くんが元気に

すくすく育ってくれている事に嬉しく思う2人でした。

 

(みくさんの発案)

そして月日は流れ…

翌年6月、浩一くんと由美ちゃんは結婚。

由美ちゃんパパ、ママ、園宮くん、由美ちゃんの親友の司令官の娘の君子ちゃん、局長さん、

ワタリ牧場のおじいさん、ユキちゃん、チー坊、

その他多勢の人達に見届けられながら

晴れて夫婦となりました。

一線を越えたそうな由美ちゃんと

絶対に超えたくない浩一くんの攻防戦も

ここで終わりを告げる事になりました。

 

(合作)

新婚旅行は浩一くんが夏休みになる7月に。

行先は2人にとって色々な意味で思い出深い

カナダの🇨🇦ロッキー山脈です。

カナダの街並みを観光中2人は例の教会⛪️の前に。

すると由美ちゃんが、

「ここって…なんか浩一くんと会った気がする」

浩一くんアタフタ。

由美ちゃんに真実を話すわけにはいきません。

自分に銃を向けていたとは。

いくら催眠術にかかっていたとしても。

浩一くんは必死で誤魔化します。

さらに由美ちゃんが

「浩一くんが車まで運んでくれた気がする」

浩一くんまたしてもとぼけます。

「今でもそれだけはハッキリ覚えてるわ」

食いさがる由美ちゃん。

焦る浩一くん。

「それより由美ちゃん!せっかく教会に来たから」

なんとかうまく切り抜けた浩一くん。

思い出の地で改めて結婚式ごっこをする2人。

 

(私の発案)

とにかく由美ちゃんの美しさは目立っていて

由美ちゃんが歩くたびに現地人の男性達が振り返る。

浩一くんがトイレで由美ちゃんから離れると

現地人の男性が由美ちゃんの前に。

何やらペラペラ喋っているけど聞き取れない。

「きゃ!!」

男性はいきなり由美ちゃんの腕を掴んで離さない。

さらに掴んだ手に力をこめる。

「痛いっ!離して…!!」すると浩一くんが戻ってきて

「僕の妻に何か御用ですか?」

(浩一くんの目が怖い)

浩一くんが由美ちゃんの腕を掴んでいる男の手を掴む

掴んだ手にギュッと力を込める浩一くん。

男はびっくりして大慌てで逃げ去りました。

ため息をつく浩一くん。

おちおちトイレにも行けないと思う浩一くんです。

 

こうしてハプニングもありつつの甘い新婚旅行は

終わりをつげ、2人は北海道へと帰って行きました。

余談ですが北海道でも由美ちゃんの美しさは界隈で

評判となっています。

心配で仕方ない浩一くんです。

 

(みくさん発案)

この年の年末。2人は実家の古見医院に帰省します。

浩一くんは実家なんだし色々と気を使うからと

それぞれの部屋で寝ようと言うのですが

「え?そっちに行っても良いでしょ?」と

結局浩一くんの部屋で一緒に寝る事に。

何もできずに(一応実家なので笑)

悶々として寝付けない浩一くん。

隣でスヤスヤと眠っている由美ちゃん。

すると…

「こ…こういちくん…」「…⁇」

由美ちゃんが寝言で何かを言っています。

「い…いかないで…こういちくん…」

「僕の名前…?」

すると由美ちゃんの目から涙が…

浩一くんはびっくりして

「由美ちゃん…」

 

後日この事を浩一くんが由美ちゃんに話した際に

「実家に帰ったから思い出しちゃったみたい。

浩一くんがいなくなった時の事…自分の部屋にいると

その時の事思い出しちゃうからと思ったのに…

夢見ちゃって…1番辛かった思い出…」

 

「あの時は耐えられたけど、今また浩一くんが

いなくなったら私生きていけないかもしれない」

 

「僕だって同じ。君がいてくれたから…

君が側にいてくれたから生きてこられた。

君を失ったら僕だってどうなるかわからない。

離れるなんてできない。」

 

2人はそう語っています。

 

そして浩一くん大学5年生に。

次回はとうとう園宮くんが登場です。